Photoshopの「塗りつぶし」と「コピースタンプ」で写真のゴミを消す方法

せっかく撮影した写真に知らない人や看板が写り込んでしまったという経験はありませんか?本記事では、Photoshopを使ってそれらの「ゴミ」を消して大切な思い出をいい感じにする方法を紹介します。

【Photoshop】写真のゴミを消すのに利用する機能

Photoshop

Photoshopには様々な機能が搭載されていますが、今回の主役となるツールは主に2つです。はじめに今回使用するPhotoshopの機能について紹介します。

塗りつぶし

「塗りつぶし」は大まかに写真に写り込んでしまったゴミを隠すことに使います。かんたんなゴミ取りであれば「塗りつぶし」だけで対応できる場合があります。

「塗りつぶし」と聞くと単色のベタ塗りを使うのかと思う方もいるかもしれませんが、ゴミを消すときには「塗りつぶし」機能に搭載されているコンテンツに応じた塗りつぶしという機能を利用します。

コピースタンプ

「コピースタンプ」はPhotoshopで任意で選択した写真の一部分を「いい感じに」任意の場所にコピーして貼り付けすることができるツールです。実際の作業を例にすると分かりやすいので「実践編」を参考にしてください。

【Photoshop】写真のゴミを消す方法「実践編」

今回は実際に用意した写真で実際にゴミを消す方法を紹介します。

今回使う元画像

ゴミ

今回はスキー場で撮影した山頂の写真を用意しました。雪化粧の山々が連なり空の深い青とマッチした写真ですがイエローやレッドのウェアを着た人たちや看板など邪魔なゴミが写り込んでしまいました。今回はこれらのゴミを消す作業を行っていきます。

消したいゴミ(端のスノーボーダー)を「選択ツール」で選択

端のゴミを選択

順番はどこから行っても構いませんが、筆者は画像の端から行うのが好きなのでイエローのスノーボーダーから消していきます。はじめに選択ツールを使ってこのゴミを大雑把に囲みましょう

塗りつぶし

端のゴミを塗りつぶし

写真から消すゴミを選択したら、選択範囲を右クリックしてメニューから「塗りつぶし」を選択します。

コンテンツに応じる

ここが重要なポイントです。塗りつぶしの設定で「コンテンツに応じる」を選択します。これによりPhotoshopがいい感じに塗りつぶしを行ってくれます。

端のゴミが大雑把に消えた

それなりにPhotoshopが頑張って塗りつぶししてくれましたが、違和感があります。これをコピースタンプで修正していきます。

コピースタンプで違和感をなくす

コピースタンプツールで端のゴミを消す

コピースタンプを選択したら、「ALTキー」を押しながらこの違和感を覆うことができるような場所をクリックします。

コピースタンプツールで完全に端のゴミを消す

違和感がある場所をクリックしていきコピーした画像の一部で隠していきましょう。

端のゴミの境界をなじませる

選択範囲外はコピースタンプが影響しないので、選択範囲を解除すると境界が出来てしまっている場合があります。一度画像全体を見てから再度コピースタンプでそれらを慣らして行きます。

端のゴミが消えた

これで写真端のゴミを消すことができました。塗りつぶしの範囲を小さくして丁寧に行っていけばよりきれいにゴミを消すことができます。

【Photoshop】写真のゴミを消す方法「便利な小技編」

Photoshopでゴミを消す大まかな流れはわかったかと思います。最後に知っておくと便利な小技をレッドのウェアを来たスキーヤーを消す作業で紹介します。

消したいゴミ(中央付近のスキーヤー)を「選択ツール」で選択

中央付近のゴミ

先程と同様に今回消す写真のゴミである、中央付近のスキーヤーを選択ツールで選択します。

塗りつぶし

割ときれいに消えた

塗りつぶしで「コンテンツに応じる」を選択してPhotoshopにいい感じに塗りつぶししてもらいます。

選択範囲をぼかす

選択範囲をぼかす

ここからが先程とは違う作業です。コピースタンプに移る前に、メニューバーの「選択範囲」から「選択範囲を変更」→「境界をぼかす」を選択します。

20pixぼかす

ぼかしの半径を「20」程度にします。なれてきたら変更して様々な数値を試してください。

コピースタンプで違和感をなくす

コピースタンプツールを使う

この状態でコピースタンプを使って、違和感のある場所を潰していきます

境界をなじませる

選択範囲の境界がぼけてコピースタンプが適用されていきます。

中央付近のゴミが消えた

これが境界をぼかす効果です。

影も忘れずに

影も忘れずに

ゴミを消してもゴミの影が残ってしまってはおもしろくありません。影も忘れずに消しておきましょう

完成

完成

これで完成です。今回はかなり雑に作業を行いましたがそれでもぱっと見では違和感は感じないのではないでしょうか。

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